忌中見舞い

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忌中見舞いって、ご存知ですか?

突然ですが、忌中見舞いってご存知ですか?寒中見舞いとか、暑中見舞いとか、出産祝いとかはよく聞きますが、余り耳慣れないし初めて聞く方も多いかもしれません。

 

そもそも言葉だけ見ると、亡くなった方に対して「忌中」にお供えするものが「忌中見舞い」なのか、その遺族に対してのお見舞いなのか、良くわかりませんよね。それでは、少し掘り下げてみてみましょう。

 

 

<忌中見舞いの「見舞い」って、どういう意味?>

 

「見舞い」と聞くと、火事や水害でのお見舞い(=金品などの経済的援助)を思い浮かべがちです。ですが、かつての伝統的な集落では、「見舞い」と呼ばれるものは常に不幸が起こった時だけでなく、出産祝い、家を新築する時の普請見舞、旅行者の家族への留守見舞いなど様々ありました。

 

農繁期には「田植え見舞い」なるものもあり、季節的な暑中見舞いや寒中見舞いだけでなく、いろんな名目で見舞いを贈り合っていたようです。これらを勘案すると、「見舞い」とは慶事を除く各種とりこみごとに関するもので、祝いではない贈答を称するものだと考えられます。

 

 

<忌中見舞いってなに?>

 

それでは、忌中見舞いについて見て行きましょう。忌中とは、仏教では49日、神道では50日以内に身内を亡くした人が喪に服す期間を言います。(身内を亡くして1年間は「喪中」といい、「忌中」とは区別しています)

 

本来は葬儀や告別式などに参列すべき親しい間柄だったにもかかわらず、仕事の都合ややむをえない事情で参列出来なかったり、埋葬が終わってから不幸を知る場合があります。

 

その場合、極力早くお悔やみに行くのが良いですが、それが運悪く初七日法要の最中だったり、式後の諸手続きで相手が忙しかったり、心労で相手が体調を崩すなどという状況かもしれません。

 

 

忌中見舞いとは、上記などの理由で参列出来なかったけれど、忌中に何らかの方法で「お疲れが出ませんように。元気を出してくださいね」という気持ちを表し、親族の心痛を見舞いたい、という気持ちから発生したものと言われています。亡くなった方というより、遺族の方をねぎらうお見舞い、だったのですね。

 

そういった気落ちする遺族をいたわり、心痛を見舞う気持ちの忌中見舞いですから、突然訪問するようなことは避け、相手の都合の良い日時に訪問させて頂くよう、前もって電話で確認しましょう。表書きには「忌中見舞い」とし、祭壇・仏壇・お墓に手を併せ、お詫びとお悔やみの言葉を述べつつ、お金や物品を渡します。

 

また、別の地域では香典辞退をされた方への気持ちや、通夜・告別式の両方に出席する場合に、通夜の際に出すものとして使われることもあるそうです。香典には「香典返し」がつきますが、忌中見舞いにはお返しがつかないので注意しましょう。

 

 

<番外編・御淋し見舞い>

 

中部地方や東海地方など一部の地域では、忌中見舞いと同じものとして「御寂し見舞い(おさみしみまい)」というものがあるそうです。

 

通夜のときやその前に、親戚や近所の方が「居なくなってしまって寂しいです」という悲しみの気持ちの表現として、持ってきてくれるものだそうです。

 

中身は饅頭などの生菓子、御線香、現金などで、値段にして3,000円〜5,000円程度だそうです。生菓子や御線香はそのまま通夜のふるまいに使われることも多いようです。

 

こちらも基本的には香典とは違いますので、お返しはしないそうです。地域ごとにある、様々な優しい気持ちの贈り物。素敵な文化だと思いませんか?

 


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