忌中の挨拶状の書き方

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忌中の挨拶状って、ケース毎にどう書けばいいの?

忌中(仏教では四十九日、神道では五十日祭)や喪中(亡くなってから1年以内)の場合、遺族の新年の挨拶は「喪中ハガキ」にし、「年賀状」は控えます。

 

そこまでは日本では結構知られた風習ですが、年賀状をやりとりしていた方の親族が亡くなり、そのことを知っていた場合や知らなかった場合の挨拶状の出し方ってご存知ですか?

 

また、亡くなったことをお知らせしたにもかかわらず、年賀状が届いてしまった場合、どのように返答すれば良いのでしょうか?忌中や喪中をめぐる挨拶の4つのケースにつき、見ていきましょう!

 

 

<喪中や忌中の挨拶 その1: 喪中ハガキ(年賀欠礼)の書き方>

 

親族に不幸があり、忌中や喪中の場合、普段年賀状をやり取りしている方には「年賀状」ではなく、喪中はがき(年賀欠礼)を出します。

 

これは、「親族が亡くなり、良い年を迎えられなかった」為、お祝いムードの年賀状を遠慮させて頂く旨の挨拶状としての役割があるのです。

 

よって、毎年年賀状をやり取りしている方がいらっしゃる場合は、先方が年賀状を用意する前に届かなければなりませんので、遅くとも12月上旬には先方に到着するように手配しましょう。

 

喪中ハガキの記載ポイントは、1)身内の誰が亡くなったか分かるように故人の名前と続柄を伝える 2)忌中や喪中のため、新年の御挨拶は失礼する旨を伝える 3)良い年を迎えて頂きたい旨を伝える、を盛り込むようにしましょう。

 

それでは具体的な例文を見てみましょう。

 

例文1:本年○月、長らく患っておりました父○○が逝去致しました。つきましては新年の挨拶を失礼させて頂きますので、何卒ご了承くださいませ。良いお年をお迎えになりますようお祈りしております。

 

例文2:この夏、父○○が逝去いたしましたので、年末年始の御挨拶は失礼させて頂きます。本年はひとかたならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます。

 

 

<喪中や忌中の挨拶 その2: 喪中見舞い(亡くなった事を知っている場合)

 

喪中や忌中の為「年賀欠礼」を頂いた場合は、年賀状は控え、挨拶状を頂いたお礼の返事を出すと良いでしょう。その場合は寒中見舞いや普通の手紙として出します。

 

季節的に控えめなデザインのクリスマスカードを利用して返事を出す、ということも一案です。忌中や喪中の方は寂しい年末年始を過ごしておられると思いますので、慰めと励ましの籠った文章が良いでしょう。

 

その際のポイントは、 1)挨拶状を頂いたお礼 2)大切な人を亡くし、気落ちしておられるであろう遺族への慰めと励まし 3)こちらからも年賀状を遠慮させて頂く旨、を盛り込むようにしましょう。

 

それでは具体的な例文を見てみましょう。

 

例1:ご主人様の逝去からもう半年になり、日増しにお淋しいことと拝察致します。ご服喪中でいらっしゃいますので、御年賀は控えさせて頂きます。どうぞご自愛なさり新しい年をお迎えくださいませ。

 

 

<喪中や忌中の挨拶 その3: 喪中見舞い(亡くなった事を「年賀欠礼」で初めて知った場合)

 

お付き合いの程度にもよりますが、喪中見舞いや手紙でお悔やみを述べるのが良いでしょう。電話は先方の都合や気持ちの整理を考えると、避けるほうが無難だと思います。

 

その際のポイントは、 1)挨拶状を頂いたお礼と、ご不幸を知らずにいた失礼を詫びる 2)お悔やみの言葉と慰めや励ましの言葉を添える 3)こちらからも年賀状を遠慮させて頂く旨、を盛り込むようにしましょう。

 

それでは具体的な例文を見てみましょう。

 

例1:初めてご主人様のご不幸を知り、大変驚いております。知らぬこととはいえ、大変失礼致しました。ご服喪中ですので、御年賀は控えさせて頂きます。お淋しいことと存じますが、お気を落とさず、くれぐれもお体に気を付けて下さいませ。

 

 

<喪中や忌中の挨拶 その4: 寒中見舞い(年末に不幸があり、年賀欠礼を出す余裕がない場合や、年賀欠礼を出さなかった相手から年賀状を頂いた場合)

 

お正月が明けた段階で「寒中見舞い」を出します。

 

その際のポイントは、1)年賀状を頂いたお礼 2)喪中や忌中であった為に年賀状を出せなかったお詫び、を盛り込むようにしましょう。

 

それでは具体的な例文を見てみましょう。

 

例文1:ご丁寧に年頭の御挨拶を頂き、有難うございます。実は昨秋父を亡くし、喪に服しておりますので、年始の御挨拶をご遠慮申し上げました。失礼の程、お許し下さいませ。本年も変わらぬご交誼のほど、お願い申し上げます。

 

例文2:寒中お見舞い申し上げます。この度は年始状を頂き有難うございました。実は病床にありました父が昨年11月に他界し、服喪中でございます為、年賀の御挨拶を失礼させて頂きました。皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

 

例文3:寒中お見舞い申し上げます。この度はご丁寧に新年の御挨拶を頂き、誠に有難うございました。実は昨年8月に父が他界し、服喪中の為、年賀状を差し控えさせて頂きました。ご連絡が遅れましたこと、どうぞお許し下さい。本年もご誼のほど、お願い申し上げます。


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