三回忌に御仏前で営む法要とは?
御仏前で営まれる三回忌。良く聞く法要名ではありますが、三回忌とは亡くなってから3年目を指すのでしょうか?
また、一周忌のように、大々的な法要は必要なのでしょうか?
<御仏前で営まれる三回忌とは?>
三回忌とは、亡くなられてから満2年目の命日、つまり一周忌の翌年に執り行われる法要を言います。
三回忌のように「○回忌」の数え方は、亡くなられてから満一年目に営まれる一周忌に対し、満年齢から1年を引いた年に営まれるようです。
また三回忌は命日に営むことが望ましいですが、命日の直前の土日に営まれることが多いようです。
但し、命日より遅くなってはいけないので注意が必要です。
<三回忌に御仏前で営まれる法要とは?>
御仏前で営まれる三回忌法要は、一周忌法要と同様に、故人の親族や故人と深い縁があった方々が集まり、僧侶による読経と参列者によるお焼香が行われる儀式です。
御仏前で営まれる三回忌までは手厚く供養が行われますが、次の七回忌以降は遺族のみで行われ、規模も縮小することが多いようです。
最近では、三回忌になると、僧侶や故人と深い縁があった方も呼ばず、遺族のみでしめやかに行うことも多いようです。
御仏前で営む三回忌も、遺族の考え方や故人の遺志、時代の流れなどで変わっていくのかもしれませんね。
<三回忌に招かれた場合、御仏前には何をお供えすべき?>
三回忌に招かれた参列者は、御仏前に5千円から1万円の金額をお包みすることが多いようです。
但し、お斎(=法事後の会食のこと)や引き出物がある場合など、先方の出費も考えた上でお供えすることが望ましいです。
不祝儀袋の表書きは「御仏前」となり、水引は三回忌以降は「青白か黄白の結び切り」にします。
一周忌までは御仏前への水引は、「黒白か双銀の結び切り」でしたが、三回忌以降は異なりますので注意しましょう。
三周忌の御仏前にお供えする品は、必ず持参すべきものではありませんが、お気持でお菓子やお線香、故人が好きだった食べ物をお持ちすると喜ばれます。
尚、お供えの表書きは「御供」とします。
<三回忌にお招きする側が用意する引き出物とは?>
三回忌に御仏前に参列頂いた方に対し、御礼として引き出物を用意します。
引き出物には、タオルや洗剤などの日用品やお菓子などの食品が多いですが、持ち帰ることを考えて、あまり重い物や大きな物は避けるようにしましょう。
金額的には3千円から5千円くらいが相場のようです。
引き出物の水引は「青白か黄白の結び切り」とし、表書きには「志」または「粗供養」と書き、下に喪家の家名を書きます。