御仏前へのお供えのマナーとは?
お供えとは、神仏への捧げものを意味し、御仏前へのお供えには、古来からお花や食べ物、線香などが用いられたそうです。
葬儀や告別式、法事などに出席する際に、お供え物は必ずしも必要ではなく、最近ではお供えの代わりに「御供物料」として現金を包むことが一般的になってきているようです。
しかし、御仏前にお供え物を持参するかどうかは、地域の風習によっても異なりますので、出席する際には事前に親族や遺族に確認する必要があります。
現金で御仏前へお供えする場合は、1万円から2万円が相場のようですが、物をお供えする場合、どのようなマナーがあるのでしょうか?
<御仏前へのお供えのマナー その1:重いもの・かさばるものは避ける>
御仏前へのお供え物は、御仏前へ持ち運んだりする為、あまり重かったり、かさばるものだと逆に遺族にご迷惑となります。
また、御仏前にお供えするスペースの問題もありますので、せっかく御仏前にお供えしようにも、お供え出来ない可能性があります。
御仏前へお供えする品は、なるべく重くなく、かさばらないものを選びましょう。
<御仏前へのお供えのマナー その2:食品は小分けになっている物を選ぶ>
御仏前へのお供えとして、お菓子などの食品をお持ちする場合、なるべく小分けになっているものを選びましょう。
地域によっては、お供え物は最後に参列者で分けあうこともある為、小分けになっていると便利です。
また、御仏前へのお供えを分けあわない場合でも、1度開封してしまうと、すぐに食べなければならないので大変です。
お菓子を選ぶ際は、出来るだけ小分けになっている品を選ぶようにしましょう。
また、お供えが被ってしまうことも多い為、出来るだけ日持ちのする品を選ぶようにしましょう。
<御仏前へのお供えのマナー その3:お酒や肉、魚は避ける>
御仏前へのお供えとして、お酒はお神酒としてお持ちする方もおられますが、遺族がお酒が飲めない方の場合、処分に困ってしまう可能性があります。
また、お肉やお魚は、殺生を連想させてしまう為、御仏前へのお供えにお持ちするには相応しくないようです。
<御仏前へのお供えのマナー その4:包装にも注意>
お供え物を持参する場合は、お供え品をそのままお持ちせず、必ず包装し、表書きには「御供」や「粗供養」などとし、下の段に自分の名前を記載します。
水引は四十九日までは白黒を、四十九日以降は双銀の結び切りのものを選ぶようにしましょう。
<御仏前へのお供えのマナー その5:表書き>
御仏前へのお供えとして、現金を包む場合は、表書きを四十九日前であれば「御霊前」、四十九日以降であれば「御仏前」や「御供物料」とします。
但し、浄土真宗や他の真宗の場合は、人が亡くなったらすぐに仏になる、と言うことから「御霊前」は使用しませんので、注意が必要です。
よって、真宗の場合は「御仏前」とするようにしましょう。