香典返しが不要な時とは!?
香典は、基本的には故人の友人・知人から故人に対して贈られたお包ですので、故人の代行として香典返しを贈ることがマナーとなっています。
けれど、そのような『故人からの最後のお礼』としての香典返しが不要なケースがあるそうです。
一体どのようなケースなのでしょうか? 早速見てみましょう!
<香典返しが不要なケース
その1:辞退された場合>
会社関係者が連名で少額ずつの香典を出す場合や、大切な方が亡くなって大変な時に、遺族の手を煩わせたくない、と思う方は『香典を辞退したい』旨を香典袋の余白に書いてくることがあります。
また、丁寧に以下のような手紙を添える方もあるようです。このような場合は、お気持ちを有難く頂戴し、香典返しは不要となります。
『○○様のご訃報に、謹んで哀悼の意を表しますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
同封の微、なにとぞご霊前にお供えいただけますようお願い申し上げます。
尚、香典返しのお気遣いは不要でございます』
<香典返しが不要なケース
その2:弔電やお悔やみの手紙のみの場合>
弔電のみ頂いた場合や、お悔やみの手紙のみ頂いた場合は、香典返しは不要だそうです。
頂いたお気持ちを有難く頂き、忌明け(四十九日)までにお礼状を送るようにしましょう。
<香典返しが不要なケース
その3:故人が大黒柱の場合>
残された遺族の生活や将来の事を考え、香典返しはしなくても良いそうです。
但し、お香典を頂いたお礼と香典返しをしない非礼を詫びる礼状は、必ず出すようにしましょう。
<香典返しが不要なケース
その4:故人が大黒柱で子供が小さい場合>
故人が一家の大黒柱であった場合で、しかも子供が小さい場合も、残された遺族の生活や将来が心配ですので、香典返しはしなくても良いそうです。
但し、このケースも、お香典を頂いたお礼と共に、頂いた香典は故人の子供達の教育費に役立てる旨など記載し、礼状を出すようにしましょう。
<香典返しが不要なケース
その5:香典返しの代わりに寄付をする場合>
香典返しの一部を、葬儀当日にお渡しした簡単な返礼品で済ませ、残りは寄付に充てる場合は香典返しが不要になります。
但し、香典は『故人の為に』贈られたものですので、寄付をする風習がない地域では、香典を贈った方の反感を買う可能性があります。
(『寄付に使われる為に、香典を贈った訳ではない!』と思われる方もいらっしゃるようです)
出来れば香典は、頂いた目的通り『故人の為に』使用し、寄付は故人の遺産からするなど、分けて考えた方が良いようです。