香典返しと手紙

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香典返しに添える手紙例

香典返しをする際は、お礼状や挨拶状などを添えますが、失礼があってはいけないと、定型文が多く使用されています。

 

しかも香典返しは本来、故人が亡くなってから仏式は49日、神式は30日か50日、キリスト教式は1か月後に贈る習わしになっています。

 

ただでさえ、葬儀・告別式・お墓の準備で忙しく、なかなか心の籠った手紙を添えることは、現実的に難しいかもしれません。

 

そういった意味で、どうしても定型文を選び、感謝の気持ちはありつつも、事務的に送付してしまいがちです。

 

でも、香典返しの手紙は、大切な故人を支えて下さった方々への、最後のメッセージとなります。出来れば心を込めて送りたいものですよね。

 

ただ、そうは思っても、香典返しの手紙ってどう書いて良いのか、なかなか筆が進まないのも事実。実際どのような感じで書けばよいのでしょう?

 

それでは香典を頂いたケースと、香典の御礼が遅れた場合のケースを例に見てみましょう。

 

 

<香典返しの手紙 
 その1:香典を頂いたケース>

 

このたびは父の死去に際しまして、お心の籠ったお悔やみ状と過分なご香料を頂き、誠に有難うございました。

 

闘病生活は約○年に及びましたが、進行は非常に緩やかなものでした。

 

病状が悪化したのは最後のひと月ほどのことで、天に召される○日前まで、家族と共に自宅で過ごしておりました。

 

それが私どもにとっては、せめてもの慰めです。

 

今は一日も早くこの悲しみを乗り越え、家族が元気に暮らしていくことが、何より父への供養になるものと思っております。

 

つきましては、供養のしるしまでに心ばかりの品をお届け申し上げましたので、ご受納頂ければ幸いに存じます。

 

父が生前賜りましたご厚情に改めて感謝致しますと共に、今後も私どもに変わらぬご指導を頂けますよう、宜しくお願い申し上げます。

 

 

<香典返しの手紙 
 その2:香典のお礼が遅れたケース>

 

このたび母の死去に際しましては、お心の籠ったお悔やみのお手紙とお香典を頂戴致しまして、本当に有難うございました。

 

本来でしたら、すぐにご連絡差し上げなければならないところですが、遠方にお住まいですし、却ってご迷惑をおかけしてはと思い、

 

あえてご連絡を控えさせて頂きました。どうかお許し下さい。

 

私もしばらくは茫然自失のありさまでしたが、いつまでも悲嘆に暮れていては母の供養にならないと思い、ようやく気を取り直したところです。

 

今月から仕事も再開致しましたので、どうかご安心下さい。

 

つきましては、供養のしるしまでに心ばかりの品をお届け申し上げましたので、ご受納頂ければ幸いに存じます。

 

これからも何かとお世話をお掛けすることがあるかと存じますが、宜しくお願い致します。

 

 

手紙で一番大切なものは、相手を大切に思う『気持ち』です。たとえ拙い文章でも、言葉が足りなくても、必ずお気持ちはお相手に伝わります。

 

大切な故人を想いながら、是非あなたらしい文章で、故人の最後を彩ってあげてみてはいかがでしょうか?


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