密葬の弔電の注意点とは?
弔電とは、何らかの理由で葬儀を欠席する場合に、哀悼の気持ちを込めて喪主へ送る電報を言います。
そんな弔電ですが、密葬の場合は、弔電を送るにも注意点があるようです。一体どのような点に注意すべきでしょうか?
<密葬の弔電の注意点 その1:送って良いかは遺族次第>
一般的な葬儀の場合は、弔電を辞退する遺族はほとんどいませんが、密葬の場合は異なります。
そもそも密葬は、公開して葬儀を行うものではなく、家族や近親者でひっそりと行うものです。
よって、密葬を行う遺族によっては、弔電も不快に思う方もおられるようです。
せっかく弔電を送ったのに、逆効果になるなんて、お互いに不幸ですよね。
よって、密葬の遺族に弔電を送る際は、必ず相手に直接訪ねてから送るようにしましょう。
<密葬の弔電の注意点 その2:送ってはダメ>
密葬の通知が届いた方はともかく、それを聞いて密葬を知った方が弔電を送るのはマナー違反です。
弔電ではなく、たまたまお会いした時にでも、弔意を伝えるだけでも気持ちは伝わります。
特に仕事関係や故人や遺族との浅いお付き合いの方は、密葬である意味も考え、弔電を送るのは控えましょう。
<密葬の弔電の注意点 その3:敬称に気を付けましょう>
密葬の通知が来、遺族に弔電を受けて貰えて手配をする際、御尊父などの敬称には十分注意しましょう。
例えば、御尊父(=実の父)が亡くなった際、御岳父(=妻の父)と敬称を誤ってしまっては大変です!
以下が間違えやすい敬称ですので、十分気を付けるようにしましょう。
実の父:御尊父様、お父上様、父君
実の母:御母堂様、お母上様、母君
夫の父:御舅様、お父上様
妻の父:御岳父様、御外父様、お父上様
夫の母:御姑様、お母上様
妻の母:御岳母様、御外母様、お母上様
妻:御令室様、奥様、奥方様
夫:御主人様、旦那様
娘:御令嬢様、お嬢様、御息女様
息子:御令息様、御子息様
<おまけ:定番の密葬の弔電文>
弔電の文章は密葬でも一般的な葬儀でも、ほぼ同じです。
ただ、一般的な葬儀の弔電にありがちな「弔問かなわぬ非礼をお詫び」するような文章は、密葬という形式の為、相応しくありません。
哀悼の気持ちが籠っており、かつあまり長くない文章を考え、弔電を送るようにしましょう。
例1:ご逝去の知らせを受け驚いております 御生前のお姿を偲び 心よりご冥福をお祈り致します
例2:ご訃報に接し 心から哀悼の意を表します 安らかにご永眠されますようお祈り致します