密葬の通夜

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密葬で行う3宗教の通夜とは?

密葬で行う通夜も、一般的な葬儀で行う通夜も、人数の違いはありますが、やり方はほぼ一緒だそうです。

 

それでは、日本3大宗教である、仏教・神道・キリスト教における、密葬時の通夜はどのように行われるのでしょう?

 

 

<密葬の通夜 その1:仏教>

 

仏教の通夜は、釈迦の入滅後、弟子達が遺体を見守りながら、釈迦が語った説法を夜通し語り合ったという故事から来ているそうです。

 

よって、元々の仏教での通夜の意味は、故人の成仏を祈ることではなく、故人の現世での最後の夜を、親しい人々と共に、故人の思い出を語り合うことだったそうです。

 

そんな原始仏教が中国に亘り、日本に伝わる頃は通夜の意味が変化し、線香やロウソクを絶やさず、親族が一晩中起きて遺体を守る」風習に変わったそうです。

 

これは当時遺体の腐敗防止技術が未熟であった為、腐敗臭を香を焚いて消す意味もあったとされますが、一晩中故人の魂を呼び戻す祈りを捧げる為、という意味もあるそうです。

 

現在ではドライアイスやエンバーミングなど、腐敗防止技術が進み、遺体から腐敗臭がすることはまずありませんが、今でも密葬や一般的な葬儀の通夜では、線香やロウソクを絶やさない習慣は続いているようです。

 

通夜では、僧侶の読経の中、焼香をした後、僧侶から故人を悼んでの法話・説教があります。

 

その後、通夜振る舞いの席で食事を共にしながら、故人の冥福を祈りつつ、故人の思い出を語り合います。

 

 

<密葬の通夜 その2:神道>

 

神道は、日本古来の祖先崇拝・自然崇拝から派生した民俗信仰の為、全国的に統一された式次第はないようです。

 

よって、神社や神主によっても通夜の形式は異なるようです。

 

神道では密葬でも一般的な葬儀でも、通夜を「通夜祭」と言い、故人に先祖共々家の守護神になってもらう為に「祭」という言葉を用いるそうです。

 

また、神道では死は「気枯れ(けがれ)」と考えることから、神社では通夜祭は行わず、故人の自宅や斎場で行われるそうです。

 

「通夜祭」と同時に、夜を象徴して室内を暗くして行う「遷霊祭」という御霊写し(霊璽(れいじ)に故人の御霊を移す)の儀式が行われます。

 

霊璽とは、仏教で言う位牌のような白木のもので、神道では肉体から離れた魂が、この霊璽に移ると信じられています。

 

神職は祭詞を奏上し、遺族は玉串を奉って礼拝します。

 

 

<密葬の通夜 その3:キリスト教>

 

キリスト教の場合は、密葬も一般的な葬儀も、通夜ではなく「前夜祭」と呼ぶそうです。

 

前夜祭では、自宅で行う場合と、教会を借りて行う場合があり、司祭の神父によって、聖油の秘跡・納棺式・前夜祭の順に行われるそうです。

 

前夜祭では、聖書の朗読や祈り、司祭による説教が行われ、讃美歌を合唱した後、献花が行われるそうです。

 

尚、通夜の後、仏教のように通夜振るまいは行われませんが、簡単な茶菓子程度で茶話会を用意し、故人の思い出を語り合う習慣かあるそうです。

 

 

いかがでしょう?宗教が変われば密葬や一般的な葬儀の通夜はかなり異なりますよね。

 

宗教が違っても、大切な故人を悼む気持ちは同じです。どの宗教の方式であれ、密葬の通夜に参加する際は、故人の冥福を祈りつつ、思い出話を語り合いましょう。

 


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